さようなら、富士・はやぶさ

なんだか虚無感に支配されています。
ぽっかり胸に穴が開いたような喪失感・・・
本当に長い歴史が終わってしまったんだなあ・・・


昨日の最後の出発と、今日の最後の出迎えに行けなかったのが少し心残り・・
お昼に仕事を終わらせて、急ぎ東京駅に着いたら・・もう10番線にはいなかったよママン
・・・意気消沈して東海道線に乗っての帰り道、品川手前の基地で会えました。
ラストランを終えて、ひっそりと佇むブルトレ・・・
東海道線車内の乗客の何人かは身を乗り出すようにその佇まいを眺めていた。
車内からカメラを向ける人もいる。
となりにいたカップルの男のほうが席を立ち上がってブルトレを見つめる
そして「これが見納めだな」と彼女につぶやいた。
そう言われた彼女は、止まっているブルトレを見ようともせず、なぜかハンカチで目頭を押さえていた。
二人の思い出の列車なのか・・・?廃止の日を「二人のお別れの日」にしたのか?まさかねw
そういう俺はブルトレに向かい、心の中で「お疲れ」とつぶやいた。
機関区や客貨車区のあった辺りは、もう取り壊し途中の廃墟状態で悲しい。
以前はたくさんのブルトレが掃除やらなんやらで、向こう側の景色なんて見渡せなかったのにね。
そこに働く人も大勢いて活気があって、国鉄色って言うか昭和の残る場所だっのだけど。



最終日の前日(3/12)に東京で撮った写真。




3月12日東京発は「1列車」として最後の旅立ちになる





富士ぶさが出て行ったあと、10番線の人の多さにびっくり!!




テレビの特集なんか見てると、鉄道マニアだけじゃなくて、
実にいろんな人たちに愛されていたんだなあ・・・と思う。
結構年配者に支持が高いよね・・・「乗換えがない」「横になれる」とか重要なファクター。
そういえば昔ブルトレを使って旅をしていたとき、乗っていたのはお年寄りと受験生ってイメージw


このあいだ、お別れ乗車しての帰りは飛行機だったんだけど、
飛行機代のほうが安いんだもんなあ・・・なんだかなあ・・・
ただ単に移動するだけの手段だったら選ばないよな、フツー。


大分駅では、お別れにイルカの「なごり雪」が流されたとか。ピッタリくるね。


動き始めた汽車の窓に顔をつけて 君は何か言おうとしている by正ヤン


加速の良い電車だと、お別れなんてあっという間で終わってしまうから・・・
ブルトレは「汽車」ですw




「さよなら」は別れの言葉じゃなくて 再び会うまでの遠い約束 by来生さん


またいつか会える日まで、さよなら。